ロードバイク、買ってから乗らなくなることありますよね。僕も5年ほど前にロードバイクを買ったものの、様々な状況から乗らない状況が続いていました。
乗らなくなったロードバイクをメルカリを使って処分した実際の経験を紹介して、業者買取と比較したメリットとデメリットをご紹介します。
結論としては、お金は少なくても手間をかけたくない人や安全性をかけたくない人は専門業社買取向き。ですが、メルカリは手間はあまりかからない代わりに、個人情報を買い手に提供する必要があるので注意が必要でした。
ロードバイクの手放し方
ロードバイクの手放し方を自分なりに調べた結果、以下の3通りがあると感じました。
- 廃棄
- 業者さんに買取
- 個人売買
1つ目の廃棄についてはメリットはなくデメリットが多いのでそもそも候補に入れていないので、業者買取と個人売買それぞれの特徴、メリット、デメリットを紹介して比較してみます。
専門業社に買い取ってもらう
ロードバイクは単価が高いものが多く、シティサイクル(ママチャリ)と違って売れることが多いです。ロードバイク専門店があるように、需要が多いので買取業社さんが存在します。
地域によっては、出張で家に買取に来てもらえるところもありました。僕と同じで乗らなくなる人が多いからこんなサービスがあるのかと感じています。
メリットはこの3つ
- 出張買取だと手間がほぼかからない
- 多少なりともお金になる
- 捨てずに新たな使い手が見つかるのでゴミ減量
デメリットはこの1つ
- 買取額は個人売買よりも低くなりそう
手間をかけずにお金になる。個人売買よりも安いのが唯一のデメリットで、かなり良いサービスだと思います。
個人で売買する
フリマアプリやオークションアプリで個人間売買を行うパターンで、僕はこれにしました。
メリットは1つ
- 売り上げ額が専門業社買取よりも高いことが多い
デメリットは
- 手間がかかる(梱包・警察での防犯登録情報の変更)
- 個人情報を出さざるを得ない(自転車の譲渡証明で個人情報を買い手に渡す必要がある)
メルカリがオススメな理由
買取価格よりも高くなることが多い
業者さんに買い取られたあと、ロードバイクは綺麗に整備されて中古市場に出回ります。一方、個人売買はそのまま次のユーザーさんが使いますよね。
買取業社の中間マージン分と、売れなかったときに場所を取るので買取金額がシビアにになります。
発送が簡単
メルカリには「梱包・発送たのメル便」というものがあります。
簡単に言うと集荷の日にヤマトのスタッフさんが梱包をしてくれるサービス。ロードバイク用の箱などを事前に用意することなく発送できます。
実際に売ってみた
実際に売ってみました。
僕が譲ったのはアルミフレームのバイク。コンポは105で、定価は覚えていません。実際の販売額は7万円程でした。
配送時のサイズは250でした
販売時の価格を決める上で重要なことが、送料と手数料の計算。
まずは送料。梱包・発送たのメル便は、商品梱包時の縦・横・高さの3辺の合計の長さによって金額が変わります。
メルカリの公式サイトを見てみると、自転車の推奨サイズは300cm(22インチ)とのことでした。ただ、ロードバイクはタイヤが外せるので、前輪を外して少し小さめの250cmサイズで試算しました。
手数料は配送料を引いた額から10%
配送料が決まれば、次は手数料。
一般的なゆうゆうメルカリ便などは売上の10%を手数料で取られた後に送料が引かれます。この梱包・発送たのメル便は先に送料を除く売上額の10%が手数料として発生します。少しだけ一般商品よりも優しい設計ですね。
売買決定時には梱包がされていない=送料が未定という状況になるから、手数料の計算が一般的な商品と異なると思われます。
お買い上げ〜集荷まで
集配日の確定
買い手が見つかってから、集配日を確定します。大型荷物となるので、相手が確実に家にいる時を聞いてそれに合わせた日時を調整しました。
自転車譲渡証明書の作成
これを忘れていました。自転車防犯登録は義務なので、買い手の人にもしてもらわなければなりません。ですが、買い手が防犯登録をする際には、売り手から買い手に自転車を譲りましたという旨が記載された譲渡証明なるものが必要でした。
言われれば当然ですが、譲渡証明の提出が必要でなければ、盗難車を警察に持っていって防犯登録できてしまいますもんね。
譲渡証明書は各都道府県の自転車商防犯協会がサンプルを出していたりします。
僕は大阪府民なので、大阪府自転車商防犯協会のウェブサイトと、買い手さんの都道府県のものを参考にしました。
警察で自転車防犯登録の解除
持って行くもの
- ロードバイク
- 本人確認証(運転免許証など)
防犯登録の解除は、最寄りの警察署で行えました。ただ、買い手が見つかっていたこともあり、ロードバイクを車に乗せて行きました。
ロードバイクに乗って行くだけでタイヤは摩耗するし、途中で落車でもしたら取り返しがつきません。
警察の窓口は、交通課のような名前だったと思います。自転車を持って入った時点で警察官が不思議に思ってくれるので「自転車の防犯登録を解除しに来ました」と言えば大丈夫です。自転車の防犯登録解除には本人確認証が必要でした。運転免許証やマイナンバーカードがあれば問題ありません。
梱包
基本的には梱包はヤマトさんがしてくれるとのことですが、気になるポイントがありました。
- 傷がつかないように緩衝材を巻いてくれるのか
- サイズ計測で大きめに取られないか
この2つを解消するために、自分で前輪外し+フレームに緩衝材をまきました。
梱包方法は基本的には輪行と同じです。違う点は車体に傷をつけてはいけないということ。僕はロードバイク 梱包でググったページを参考に梱包しました。
- サドルを下げる
- ハンドルを緩める
- 前輪を外す
- 前輪と車体を固定する
おおよそこれらの工程です。
緩衝材はいわゆるプチプチを使用。元からメルカリ用に購入していたので、それを使いました。
巻いた箇所と巻き方はこんな感じ
- フレーム各部とハンドルは雑に緩衝材を一周巻く
- フレームのうち、外したタイヤが当たりそうな部分はもう一周緩衝材追加+結束バンドで固定
- フロントフォークとハンドルはもう一周追加
フロントフォークやハンドル部分など、飛び出している部分は特に気をつけました。
そのフレームに巻いた緩衝材に、譲渡証明や購入時に保管していたパーツ、説明書などを入れたビニール袋をテープでしっかりと貼り付けて梱包は完了です。
集配
最後は集配です。ヤマトさんが到着したら、家の中に入ってもらって荷物を渡します。僕は家に入ってもらうほどでもなかったので、あらかじめ玄関に置いていたロードバイクを手渡ししました。
廊下で梱包を開始するスタッフは2名。メジャーでさっとサイズを測り、梱包を開始します。巨大なプチプチを持参していて、手際良く梱包してもらえました。
聞くと、全てがひっついている状態で1点というカウントとのこと。外した前輪を車体に固定していなければ2点扱いになるようです。やっておいてよかった。
個人売買に向いていない人
個人情報の漏洩が心配な人
譲渡証明書には譲りて(売り手)の住所と連絡先を記載しなければなりませんでした。業者さんと違って相手は誰かわからない個人。
かといって、買い手に防犯登録をさせないという選択肢は取らない方が良いですし、そのほうがのちのち面倒なことになりかねません。
どうしても住所と電話番号を相手に伝えるのが嫌で個人情報がどう取り扱われるか不安な人はしないほうがよいです。
少しの手間もかけたくない人
先述の通り、防犯登録の解除手続き、軽度の梱包、譲渡証明書の作成など、若干なりに手間はかかります。
少しの手間も嫌う人は、素直に買取業者に依頼した方が良いと思いますが、僕はあまり気になりませんでした。
個人売買の注意点
相手に条件をしっかりと伝えることが大事
クレームがつきそうなところは説明に書いておきましょう。
- 梱包方法(緩衝材を巻く部分、前輪を外すなど)
- 譲渡証明書の件は必ず記載
- 傷の箇所(ハンドルやフレーム、タイヤなど)
- 車体の仕様(サイズ、コンポ、ブレーキ、ホイールなど)
ロードバイクの価格帯から購入者のレベルを考える
カーボンフレームの自転車のように、単価が高いものを買う人はある程度ロードバイクへの知識があるのかもしれません。知識のある人ならサイズやホイールの説明もすぐに理解してもらえるかもしれません。
僕が手放したロードバイクはアルミフレームのロードバイク。ロードバイクに興味があるけど、新車価格は手を出しにくいという人が多いかもしれません。その人に説明するのは少し難しく感じました。
まとめ
僕が次またロードバイクを買って、また手放す時がああれば、個人売買に挑戦はしないと思います。
その理由はクレーマーだった場合の怖さです。
僕がお譲りした人は悪い人ではなかったように思います。ただ、ロードバイクは相手にとって高級な買い物。買ってみて自分に合わないと思われた時に、何かあったらどうしようと思ったんです。買い手の知識・性格がわからない不明確さがそれに拍車をかけました。
フリマアプリでの個人売買を検討している人へ
面倒さやリスクは買い手に左右されるので、そのリスクの波と売上金額のバランスを見る必要があります。許容できない場合は買取業社さんにお願いしたほうが安心だと思います。
皆さんは買取業社と個人売買、どちらをされていますか?
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