文具店や雑貨屋の秋の風物詩、手帳売り場が展開されています。いつもなら9月に来年の手帳を買っていますが、今年は買っていません。それはバレットジャーナルで行くつもりだから。
ほぼ日weeksを一旦ストップして試験的に挑戦したバレットジャーナルが予想以上に良くて、8月から手帳はバレットジャーナルで過ごしています。今回は、バレットジャーナルの使い勝手を紹介します。
先に結論を書いておくと、フリーランスや家事専業の人と違って、会社のグループウェアを使う必要がある時点でバレットジャーナルを正しく使う必要がないです。
この記事を書いた人
会社員兼web zine編集者の30代既婚者、武庫川マルタン(@m_mukogawa)です。
なんでも箇条書きにする手帳術
アメリカ人デザイナーさんが生み出した手帳術で、ご本人は学習障害で集中力が続かない悩みを解決するために編み出したようです。文具メーカー大手のkokuyoさんのサイトには、こう紹介されています。
バレットジャーナルでは、「ラピッドロギング(迅速な記録法)」と呼ばれる記述方法を使いますが、これはつまり、中点(・)を使った箇条書きのこと。英語で中点(・)をあらわすBulletを使い、月の予定(マンスリーログ)、週の予定(ウィークリーログ)、日の予定(デイリーログ)などを箇条書きに記録することで思考の整理ができ、各タスクの進捗状況の管理もできるので計画的に行動できるようになります。
この箇条書きを使うことで素早い記述を可能にしていることや、1冊のノートですべて管理できることが特徴になっています。
kokuyo magazine
要は、なんでも箇条書きにして記録していこうというものです。箇条書きの最初につける点(・)の形を変えることで、ただのメモなのか、予定なのか、タスクなのかといったカテゴリーを分けることができます。
基本的なルールは他にもあって、いわゆる手帳と同じようにいくつかのページ構成が存在します。
- 目次として使うインデックス
- 大体の予想や年間の目標を記録するフューチャーログ
- 月間カレンダーに相当するマンスリーログ
- 毎日の予定や記録を記載するデイリーログ
バレットジャーナルは綺麗に作り込むものだと勘違いしていました
バレットジャーナルで調べると、綺麗に整った手帳のページ画像がわんさか出てきます。綺麗に作れるようにバレットジャーナル用のノートまで売られています。
そう、バレットジャーナルって綺麗に手帳を作ってWEBにアップするものなんです。ネットで調べたら大体そんな情報が出てくるので、バレットジャーナルを詳しく調べるまでは「バレットジャーナルは手帳マニアや時間に余裕ある人のすること」だと思っていました。
違いました。
バレットジャーナルの出発点は、集中力が続かない人が編み出した記録術。それなら綺麗に書く必要がないということに気づいて、一度チャレンジしてみようと思ったんです。
ルールは最低限
一応、インデックス・フューチャーログのページを作りました。マンスリーログも所定の方式で作りました。ただ、僕はほとんど使っておらず、デイリーログの使用率の体感が97%程です。
というのも、僕の使い方は仕事の予定とタスク管理に特化しているから。それ以外は別の方法で対応しています。
フューチャーログはあるだけで使っていません。
会社の売り上げ目標とかは会社のパソコンで管理しているので特に不備がありません。プライベートの目標はスマホやタブレットのアプリで管理しているので、これも不備がありません。
むしろノートを一冊書き終えた時は新しいノートに転記しないといけないリスクを回避できるメリットもあります。
マンスリーログもほぼ使っていません。
毎月のスケジュールや忘れてはいけない予定は、会社のグループウェアとtimetreeというスマホアプリで管理。職場と家庭以外の予定ってあまりないんです。
たまに発生する時はありますが、家族に知られたくないような用事ではありません。
仕事の予定は、グループウェアに入れておかないといけません。チーム内や他部署の人にも僕の予定が見られるようになって、打ち合わせとかも入れやすいと聞いています。
プライベートはtimetreeというアプリで家族共有しています。子どものお弁当の日、僕と妻の土日出勤の日、保育園のお布団を持って帰るなど、ついつい忘れそうな予定を共有しています。
会社のグループウェアに仕事の予定を入れているので、timetreeは家庭の用事&プライベートな用事しか入りません。
timetreeの標準機能でカレンダーを分けて共有するものがあります。これを使うと、家族に共有する予定と、個人限定の予定に分けることもできます。僕はズボラなので全スケジュールを共有しています。
デイリーログはガンガン書きまくれて楽しい
この機能は役立ちます。なんでも気にせず書くようにしています。
- 誰から電話があったこと、●●さんに■■の仕事を振った。新たに▲▲のタスクが増えた。ふと生まれたアイデア。
これらのことは書き留める必要があるものは書き留めていきます。必然的にこのページが増えていきます。
でもこの程度しかないので、バレットジャーナルの核とも言える記号はほぼ3つで構成されています。
- ・→タスク
- ○→予定
- ー→メモ
これでほぼ足ります。たまに✴︎(バレットの左に追記する「重要」というマーク)も使っていましたが、重要かどうかは自分がよく知っているので、書かなくなりました。
日々の買うものリストのように、その日1日であまり記録する必要がないタスクはgoogleタスクに記録して終われば削除しているので、それすら書いていません。
他の手帳と比べてみた
バーチカル式
バレットジャーナルの圧勝です。バーチカル式は予定管理には適しているけど、ズボラなライフログには向いていません。
しっかりと記録する人には向いていますが、僕は睡眠や帰宅はgarminのvivosmart4というアクティビティトラッカーが自動で管理&可視化してくれます。
よって仕事の記録しか書かないのでバーチカルの6〜8時や18〜24時が無駄になってしまいます。
レフト式
バレットジャーナルの勝利です。ただ、バーチカル式ほどの大差ではありません。レフト式は予定とメモの双方を書くことができます。
その週で起こったことを俯瞰で捉えられるレフト式の魅力はバレットジャーナルにはありません。ここに関してはレフト式手帳の勝利です。
ただ、細かいことまで書いていると右側のメモページが一杯になってしまってはみ出ることもあります。
バレットジャーナルは「はみ出るならはみ出るでいいでしょう。ページ追加しなよ」的なスタンスなので、そのあたりのアレンジの幅が広いのが特徴です。
おかげで、書きたいことを選ばず、ザクザク書ける環境になりました。
1日1ページ式
ほぼ日オリジナルやカズン、EDITのような1日1ページ系手帳。これもバレットジャーナルの勝利です。スケジュールよりもライフログに向いていて惜しいんですけど。
1日1ページ手帳って、日によってはあまり書くことがなかったり、反対にメモが多すぎて1ページに書ききれないように書く量にバラツキがあるとページの無駄が結構あるんですよね。
絵を描いたり、写真をはったりするおしゃれ用途ではなくて、完全仕事用だとこんなことはよく起こります。
やってみて
快適です。ノートは無印のA6サイズのパタンと開くノート。そのノートに、以前使っていたほぼ日オリジナルの松本大洋さんイラストの手帳カバーを使用しています。
手帳ってスケジュール管理がメインの人と、アイデアメモやライフログがメインの人のように、使い方はさまざま。デジタルとアナログの使い分けは以前記事にしています。
皆さんはどんな手帳を買われましたか?コメント、お待ちしています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。僕のツイッターアカウント(@m_mukogawa)で、このブログの更新をお知らせしています。また、the Letter(武庫川マルタン)でも記事掲載中。ぜひフォローよろしくお願いいたします。
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