[レビュー]Romeo No.3というボールペンを10年近く使い続けています。|僕の日用品

romeo no3の画像
引用:伊東屋

文房具って本当にすごいと思います。そのすごさは、これだけIT化が進んでも紙とペンだけは無くなっていないことからもわかるはず。僕はガチオタではないものの、文房具は結構好き。中でもずっと使い続けているペンが2つあります。そのうちの1本が今回紹介するRomeoのNo.3と呼ばれるもの。

よく物をなくす僕なのに、手に入れてから10年が経っても無くすことはありません。このボールペンの良さは一体何なのか、今回はそれを紹介します。

武庫川マルタン

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会社員兼web zine編集者の30代既婚者、武庫川マルタン(@m_mukogawa)です。

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Romeo

ロメオと言う聞き慣れないブランド。銀座にある有名文具店の伊東屋さんが作っているオリジナルブランドでその歴史はなんと100年以上。現在は大人の気品を引き立てるビジネスツールというコンセプトで、種類は少ないながらも粒揃いのプロダクトを取り揃えています。

RomeoのNo.3は2009年から発売されているボールペン。長さや軸の太さ、材質などが異なるいくつかのバリエーションが存在します。僕が使っているのは細軸のもの。といっても、前職の退職祝いに当時の上司から頂いたものなので具体的なモデルはわかりません。

欠点なしのこだわりっぷり

世の中には多くのボールペンがあります。数十円のものから数万円のものまで、その種類は数え切れないほど。その中でこのNo.3は8,800円という値段。一般的には高級ボールペンですが、文房具マニアや高級ペンコレクターからすると安い部類なのかもしれません。

材質はアクリル。その独特の輝きと風合いはアクリルとは思えない高級感があります。金造部分の素材は真鍮で、使い込むほどに味が出る、まさに長年向き合うためのボールペンといった仕様です。

ペンの出し方は繰出式。本体上部の金属部分は腕時計の針を合わせる竜頭(リューズ)がモデルで、この部分を回すと、途中でくるっと勝手に動いて芯が出る仕組みです。この途中で動くくるっとがなんとも言えず心地よいんです。会議の時によくペンをカチカチしますよね、あれと違って音は鳴らないし、あのカチカチよりも心地よくて、退屈な会議の時はよくクルクルしています。

ペンの重心は真ん中より少し上、金属部分に該当します。僕は重心が下にある方が好きなので、書き心地は完璧!とまでは行かないものの、下重心派の僕でも書いていて気持ちいいと思えるバランスの良さが光ります。

使い始めに入っていたオリジナルのリフィルにはドイツ製のインクが入っていたそうですが、ドバドバ出てきてよくインク玉ができてしまっていました。今は、みんな大好き三菱uniさんのジェットストリームのリフィルを入れています。互換性があるものの少しテンションが強い気はしますが、快適に使えています。このアレンジのしやすいパーカータイプが使われているのもポイントですね。いくら見た目が良くても、書き味が悪ければ使いたくならないのが筆記具ですよね。

Romeo No.3への愛を語りたい

このペンをいただいたのは25歳の時。今34歳なのでもう9年以上になります。25歳の自分にはさぞ不相応でした。今でも相応とは思えないほどの高級感と大人らしさを兼ね備えています。

このボールペンを持っていると、いつしかこのボールペンに似合うビジネスパーソンになろうと、辞める僕にプレゼントしてくれた当時の上司の期待に応えようと、そう思えてしまうんです。

今では係長という役職をもらって、部下や後輩ができて、それでも自分にはまだまだ不相応だと感じます。ふさわしいと思うことは今後ないのかもしれませんが、それならずっとふさわしくなることが生きる目標になりそうです。

大量にモノを消費する時代から、サスティナブルな社会へと戻りつつある現代。一部のマニアがしていた経年劣化やエイジングを楽しむという行為は、いつしか無意識に多くの人が行っている日が来るのかもしれません。ボールペンもその一つ。一つのものを長く使い込むことが、自分のオリジナルストリーを作るきっかけになると教えてくれた一本。

高い買い物だとは思うので、簡単におすすめできるものではありません。皆さんにとってのストーリーあるプロダクトを用意してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでくださってありがとうございました。僕のツイッターアカウント(@m_mukogawa)で、このブログの更新をお知らせしています。また、the Letter(武庫川マルタン)でも記事掲載中。ぜひフォローよろしくお願いいたします。

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