Nikonの新モデルZfcが欲しい。でも富士フイルムがいいと思った理由

6月29日、突如として発表されたNikonのAPS-Cミラーレスカメラ、Z fc
昔のニコンのカメラを彷彿とさせる外観に、フイルムカメラ好きの人や、かわいくカメラを使いたい人が興味を持っているそうです。

僕はフイルムカメラはニコンを使っています。当然気になりました。でも、スペックを見る感じだと、今使っている富士フイルムのX-T4が優っていると思います。

そこで今回は、正直なところZfcも欲しい僕が富士フイルムが優っている点を端的にご紹介します。

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Zfcが足りない部分

出典:nikon

まずはZfcを見て物足りなさを感じた部分を紹介します。

Zfcのレンズは絞りリングがない

なんといってもこれです。絞りリングがない。フイルムカメラから入ってしまった僕は、いまだにレンズに絞りリングないと困っています。クラシックルックであってクラシックスタイルではない感じです。

レンズに絞りリングがある方が珍しいので、普段から富士フイルム以外のデジタル一眼を使っているユーザーさんならZfcの方が馴染みやすいとは思います。

2022.1.30追記
レンズの汎用リングを使うと絞りのコントロールもできるようです。その場合はカメラ側で設定を変更する必要がある模様。絞り環がついているレンズがZマウントから出るともっと楽しくなりますね。

Zfcはレンズが高い・少ない

Zfcのレンズマウントは、2018年に作られた始まってまだ3年しかたっていないZマウント形式。ラインナップが少ないのは新マウントとしては仕方がないです。それは時間が解決することだと思います。

問題なのはそのレンズの価格です。純正のほぼ全てが高い。多くの人が使う撒き餌レンズのNIKKOR Z 28mm f/2.8(単焦点) やNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR(標準ズーム)ぐらいしかお求めやすいものがない。

今後、カメラにハマってレンズを買う出費のことを考えると、あまりコスパが良いとは言えないでしょう。

ニコンなら、今後タムロンやシグマなどのサードパーティー製のレンズが出ることも予想されます。そうなると一気に使いやすいマウントに変貌するはず。本体購入はそれまで待って、本体価格が落ち着いてからタムロンやシグマのレンズと一緒に購入するのならアリだと思います。

X-T4が優っている部分

出典:fujifilmモール

絞りリングがレンズに搭載。直感で動かせる。

僕はやっぱりこれ。カメラを構える時、左手は大体レンズを持っています。ズームレンズなら尚更。左手のすぐ近くに絞りリングがある安心感。これは癖や慣れの問題が多いと思います。ただ、クラシカルな操作感を味わいたいのなら富士フイルムの方が楽しめるでしょう。

僕は、4本のXマウントレンズを持っていますが、どれも絞りリングのクリック感はよく、操作ミスもあまりありません。レンズ周りをカチカチ回していると、テンションが上がるのは確かです。

ニコンよりもレンズが安い

決して安いとは言えません。ただ、ニコン純正よりは圧倒的に安い。やっぱり純正で揃えたいという気持ちは皆さんにもあるはず。シグマやタムロン、他社のレンズにも高性能なものも高コスパのものも多いでしょう。

ただ、外観のフィット感に関して言うと、サードパーティー製レンズよりも純正が最高だと思います。
見た目が好きで買う人が増えるこのカメラ。レンズまで含めた外観をしっかりと考える方が後で不幸にならなくて済むはずです。

X-T4とX-pro1を所持していますが、そのどちらも純正レンズが似合う。カメラの可愛さは、本体+レンズの一体感で決まると思っています。

フイルムシミュレーションがある

富士フイルムの強みの最も大きいものの一つがこのフイルムシミュレーション。

富士フイルムがこれまで販売してきたフイルム製品をデジタルで再現する技術です。インスタグラムにあげるようなフィルター加工ではなく、あくまで自然な範囲内で行う味付けはやっぱり心地いい。

これがあるから富士フイルムを選ぶ人も少なくないそうですが、その気持ちはよくわかります。ライトルームで現像しなくてもJpegとってだしでも破綻が少なくて、楽です。シンプルに。

Zfcが優れている部分

出典:nikon

見た目に関してはNIKONの方がクラシカル

本体の外観だけならZfcの方がクラシカルです。それはもちろんニコンの名器FM2をモデルにしているんですもの。僕はニコンのFM10を。妻はニコマートの一眼レフをそれぞれ持っていますが、パッと見ただけなら違いは気づかないのではないでしょうか。

ちなみに、X-T4を持っているとフイルムの一眼レフと間違われます。X-pro1を持っているとライカと間違われることもあります。ですので、どちらもクラシカルだけど、強いていいうならZfcといったところです。

本体は安い

本体だけならZfcの方が安いです。レンズキットだとしてもまだZfcの方が安いです。

この辺りのニコンの金額設定は絶妙かもしれません。なぜなら購入者はこのようなタイプだから

  • 昔銀塩カメラを使っていた40代以上
  • クラシック・レトロが好きで、少しお金のある若い世代

ニコンがこれまで攻めきれていなかった若い世代が興味を持つモデル。新しくニコンのカメラに触れてもらって、そのままZマウントレンズを買ってもらったり、フルサイズミラーレスに移ってもらったりと、可能性は広がりますよね。

ただ、高性能レンズは高いので要注意です。僕ならキットの単焦点だけで使い続けると思います。

まとめ

出典:nikon

これからカメラを始める人ならZfcを買うのはアリでしょう。ですが、操作性や出来上がりの写真までクラシカルなフイルムカメラに近づけたい人は富士フイルムがおすすめです。

どちらにも言えること

APS-Cセンサーはフルサイズよりも軽くて小さい。体力に自信がなくなってきたオジサマや女性にとって取り回しやすいモデルです。僕もフルサイズには興味があって何度もソニーのαシリーズを買おうと思いましたが、レンズが高くて重い。取り回しがキツくなることから諦めています。

やっぱり外観は大事

このZfcから新たにカメラを始める見た目最優先型の人が多そう。こういう形でカメラ人口が増えるのは本当に嬉しいですよね。富士フイルムしかなったクラシックスタイルのAPS-Cセンサーのカメラが増えるのは本当に嬉しいです。

カメラ人口が激減している中、これまでと違うデザイン製で勝負することを、老舗のNIKONがしてくれたのは本当に嬉しいです。

お金あったら買うのになー。

コメント

コメント一覧 (2件)

    • コメントありがとうございます。
      そうなのですね。誤った情報で失礼しました。
      発表されて以来あまりマークしていませんでしたが、とても売れていますよね。
      2020年頃までニコンにヒット作がなかったので、ここ最近の猛追は写真好きとしては嬉しいです。
      Zfcを持っておられたら使い勝手など教えていただけると嬉しいです!

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