SDGs、環境問題、これからの地球をよくする為に、自分たちでできることはなんだろうと考えることが多いです。それは自分の子どもが大人になって、例えば80年後に少しでも住み良い社会にしたいと思ったことがきっかけ。
ここでは、そんなサスティナブルな社会を環境面から考えるキーワード「B corp」について紹介します。
こんな人にオススメ
B-corpとは
・これからのサスティナブル社会の実現に向けた企業が受ける認定制度
・株主中心主義から一つ大きな社会全体の利益をもたらす企業
・認定しているのはアメリカの非営利法人
B corpとは
benefit corporationの略称
株主や従業員、購入者だけではない全ての人への利益をもたらす企業という意味。
通常の企業と異なり、より良い社会を作っていくためにあらゆることを考え、行動することの重要性は企業に対してもとても重要だと言えます。キーワードとしてはフェアトレード、環境への配慮などが挙げられます。
- 通常の企業
利益が上がれば上がるだけ良い - B corpの考え
利益は大事。でも利益は株主や購入者だけじゃなくて社会全体に還元されるべき
少し大雑把ですが、大体こんなイメージです。
B corpは誰が選んでいる?
この認定を出しているのはアメリカペンシルベニア州にある非営利団体”B Lab”。国や国際機関が認定を出しているわけではありません。これからの社会に向けて、民間として何ができるのかを考えて行動する。非営利活動の根本がここから感じられます。
アメリカは非営利活動が本当に盛んですね。日本では、まだ非営利団体から給与をもらっている人が多くありません。そんな中、世界中の企業からエントリーがくる認定制度を非営利団体が作っていることが、それを物語っています。
環境や社会の歪みに対して、政府ができること、NPOができることでカバーをしていたこれまでの社会。そうして多くの課題が解決に向けて進み出す一方で、隠れていた課題が見つかったり、新しい課題が生まれたりと、まさに大航海時代ならぬ大課題時代が幕を開けています。
これを解決するには、今の世界の暮らしを支えている最も大きな”企業”が、その課題にも目を向ける必要があると思います。
これらの観点から、これからの持続可能な社会に共感を持った企業が、このB Labからの認定を受けています。
B-corpに選定されている企業
・欧米に多く、アジア圏では少ない
・日本で5社(2021年6月時点)
僕の身の回りにあるB corp
調べてみると、意外にも見つかりました。
- オーガニックコスメのAesop(イソップ)
- ヨーグルトのDanone(ダノン)
- アウトドアアパレルブランドのPatagonia(パタゴニア)
- 水筒のKlean Kanteen(クリーンカンティーン)
- 紅茶のClipper(クリッパー)
僕の家にも5社が関わっていた事実に驚いています。
日本企業はまだまだ少ない
- 日産通信株式会社(東京都・通信インフラ整備)
- フリージア株式会社(埼玉県・介護施設の運営等)
- 石井造園株式会社(神奈川県・造園業)
- 株式会社シルクウェーブ産業(群馬県・絹繊維業)
- 株式会社泪橋ラボ(東京都・感染症対策)
日本ではまだまだ少ないのが現状。調べたところでは、評価を受けるためには英語で基準をクリアする必要があるからだとか。でもそれ以前に持続可能社会への関心の低さや正直それどころじゃない経営状況、株主中心主義が意識が日本にあるように感じます。
今自分にできるサスティナブル社会への配慮
それでは、僕たちが持続可能な社会に向けてできることはなんなのでしょうか。考えてみまました。
・B corp認定企業のサービスを受けて社会に貢献
・自分の満足を育てる
B corp認定品を購入する
まず簡単なところはこれ。ただ正直に書くと、類似品と比較して高い価格であることが多いです。お財布を圧迫するのも感じています。
でもそれには理由があります。
例えば
- 商品包装を、安価なプラ素材ではなく紙素材を使っている。
- 環境面の配慮をして、より高価な素材を使ったプロダクトを作っている。
これを考えたら、そりゃ価格は高くもなります。
でも、僕が死んで地球が滅びるなら気にしませんが、その後も地球でみんなが暮らすわけです。だったら、自分だけじゃなくて、みたことのないみんなのために少しだけ良いことがしたいなと思って買っています。
B corpだから買うというよりも、持続可能社会に向けて取り組んでいることが簡単に判断できて、いちいちCSRがどうとかを調べて買う手間が省けるのが良いです。
自分でできることを考えてみる
人が企業を動かすことはなかなかできないかもしれません。でも、我々も一消費者。これからのデータ社会で、若い世代がサスティナブル社会にむけた製品を多く購入するデータが積み上げられると、企業はそれを無視できないはず。
一人一人の少しずつの行動の変化のきっかけに、自分やあなたが社会を変えるチャンスなのだと感じました。
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