2年前、大勢の協力を得ながら、短期間ではあるものの男性として10年以上ぶり・2人目の育児休暇をとれました。
まだ男性の育児休暇取得率は低く、「育休をとりたい!」と思っている男性や、「夫に育児休暇をとってほしい!」という人のために公開します。
育児休暇をとりたいと思った理由
妻の負担を軽減したかった
実家が近所にあるという家庭環境ではないので、両親は頼れない状況でした。
(とはいえ、そもそも実家には頼らない子育てがしたいと夫婦で話し合っていましたが)
育児に関する本や、育休明けて働いている先輩に話を聞いたりすると
子育ては幸せだけどしんどい。
新生児期はとにかく疲れた。
眠れないし体は重いし。
というコメントが多かったです。
昔から体力に自身のない私達夫婦、家事も分担して乗り越えてきました。
育児も分担できる環境のほうが良いと思っていました。
男性が育児にもっと携われる社会にしたかった
「男は育休をとってはいけない」という風潮が強い社会の中、私の職場は制度の整備はされていました。
じゃあ、あえてその制度を使ってみて、とりやすい環境を作っていこうと思たんです。
①とりやすい職場環境の人の多くが育児休暇を取得する ②いずれ男性の育児参加が当たり前になる ③女性ももっと働きやすくなる ④変な男性女性の固定観念を壊した社会になる
このきっかけの1つに少しでも加われたらという思いがありました。
育児休暇を取るまで
<妊娠3ヶ月頃〜>生まれる前からあちこちにアピール
この時期で重要なのは「この人は子育てに興味がある。」と周りに感じさせる準備期間です。
定期検診に有給を使って動向
有給を使う時、あえて理由を言う必要ってないじゃないですか。
僕も普段は言わないのですが、ここだけは必ず「妻が産婦人科で定期検診なので付添に行くんです」と言っていました。
あえて昼休みの少しリラックスした雰囲気の時なんかに。
上司に子育ての相談
上司が夫婦共働き中の女性で、仕事と育児の両立方法の相談をしていました。
体力面で不安。夫にしてもらって嬉しかったことやしてほしかったことはなにか。
そんなことを相談していました。
直属の上司に「この子は子育てと共働きにとても興味があるんだな」と思わせることに成功です。
<出産予定日の約2ヶ月>上司に育児休暇をとりたいと相談
いよいよ具体的に動き出す時期。これまでの準備期間での印象を保つことが重要です。
直属の上司に相談
いよいよ、直属の上司に相談。
その前から共働き、育児、仕事との両立など相談をしていたこともあって
「育休とりたいのかなと思っていた」とのことでした。
どうやら、上司の夫さんが、昔部下の男性が育休をとった経験があったようです。
育児休暇パパに一定の理解がある上司でよかったと思います。
その次はさらに上の上司
育児休暇を取得する想定をしていないので、シンプルに人手が足らなくなります。
なのでさらに上の上司にまで相談。そこで、こんなことを質問されました。
育児休暇を取ろうと思った理由は?
こんなことを聞かれるとは思っていませんでしたが、即答で「妻の負担軽減」と回答。
上の上司は仕事人間で、育児休暇をとろうと思ったことがなく、単純に知りたくなっただけだったそうです。
ただ、「仕事を休めてお金がもらえるからラッキー」と思っていないかの確認もあったとあとから教えてくれました。
人事セクションと調整
当初の予定にない男性の育児休暇、制度はあるもののどんな制度があるかは上の上司もよくわかっていなかったこともあり、人事課に相談に行きました。
制度はあっても使い人がいなかったみたいです。使用実績にもなるし前向きに考えてもらえることになりました。
私の会社では育児休暇が2パターンあります。
1.完全に休む、いわゆる育児休暇
2.週5勤務のうち2日、3日は休むという変則パターン
僕は所属の少人数の部署にたこともあって、完全な休みではなく2つめのパターンをで2ヶ月間に決まりました。
これも、上司と相談の上。
本当は半年ぐらいとりたいという気持ちもありましたがさすがにそれはできず2ヶ月間。
まあ、今の職場環境は日本の育児男性が少ないという現状にしては上出来かなと感じました。
妻からは
・育児休暇をとろうとアクションを起こしてくれただけで嬉しい
・初めてのことだから不安だらけな中で精神的に余裕ができた
という嬉しい言葉もありました。
まとめ
個人的に育児休暇取得に成功した重要なポイントは
・普段から上司・チームの関係を良好に保つ
・職場の意識や制度など環境が整備されている
・家族を大事にしているということを周囲にアピールしておく
の3つです。
そして、思い知ったことは
・制度があっても人事部は想定していない
・今の管理職ポストについてる男性上司は、育児休暇に関心がない
ということです。
まだまだ男性の育児参加が仕事をする上で認知されていないので、少しでも育児休暇男性が増えることを願っています。
実際にとってみてよかったことについてはまた次の機会にお伝えします。
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