先日インビテーションを受けるまでの経緯を紹介したJCBのプロパーカード[オリジナルシリーズ]のJCBゴールド・ザ・プレミア。そのオリジナルシリーズの券面を刷新するとJCBが発表しました。
なんと12年ぶりのようです。
この記事では、そんなJCBオリジナルシリーズの券面をデザインの観点だけで見ていきます。
シンプルな今風のデザインに変更
JCBの一般カードやゴールドカードでは既に採用されていたフラットでシンプルなデザイン。今回のリニューアルはそのフラットデザインが拡大された格好です。
カード表からは有効期限、カード番号、氏名の記載がなくなって裏面に移ったほか、文字や記号をボコボコさせるエンボス加工も廃止。
そして非接触決済ができるようになったので、タッチマークがつきました。
シンプルを突き詰めたデザイン
グラフィック自体も大刷新。枯山水をモチーフにしたJCBの模様は完全に撤廃され、横に1つのラインがあるのみ。
枯山水自体が日本のミニマルな伝統文化。コンセプト自体は変わっていないのかもしれませんが、見た目の印象はガラリと変わりました。
アクセントとして右下のJCBのロゴが虹色に光るようになっています。色合いの変化は、実物を見てみないとなんとも言えませんね。
プレミアムカードも
券面のリニューアルは、JCBオリジナルシリーズ全てに適応されています。一般カードからの変更点をまとめてみました。
- ゴールドカード
券面全体がゴールドに変更 - プラチナ
券面がブラック
横ラインは下がってシルバーに
PLATINUMと追記
JCBマークがベタ塗り風に - ゴールド・ザ・プレミア
券面がブラック
横ラインがゴールド
JCBマークが白抜き風に - THE CLASS
券面がブラック
横線廃止
ペガサスマーク追記
THE CLASSが追記
JCBマークがベタ塗り風に
それぞれ特徴を出している格好です。プラチナだけ文字を入れたぶんラインを下げています。それでもバランスが悪くなっているように感じますね。
ザ・クラスだけは最上位カードの称号としてペガサスマークが残りました。ザ・クラスホルダーの人は喜んでいると思います。
ゴールド・ザ・プレミアは賛否が分かれそう
大幅な変更があったのは、僕が持っているゴールド・ザ・プレミア。枯山水が抜けたことで締まりの良い印象を受けます。ただ、JCBの個性がなくなったとも受け取れます。
従来デザインの券面は個性とミニマルがマッチしていていやらしさもなかったのでバランスが取れていたんです。
僕はミニマルデザインが好きなのでリニューアル後もまあ及第点ですが、無理とわかっていながら、デザインを選べるようにして欲しかったと感じています。
そこまで叩かれないと思う理由はデザインにある
2020年3月に三井住友カードが券面リニューアルを行いました。その時はSNSでトレンドワードになるほど「ダサくなった」と話題に。
今回も批判はでると思います。でも、そこまでの話題には上がらないと思います。その理由はJCBオリジナルのデザインコンセプトがミニマルだったこと。これまでの券面も、これからの券面も、基本のコンセプトにブレがありません。
ただ、枯山水の印象が引き継がれて入るものの、前が秀逸だったことが批判を招く原因にはなり得そうです。日本の国際ブランドとしての印象をあたる枯山水デザインはファンが多く、僕もその一人でした。
批判はあるにせよコンセプトから変えてしまった三井住友カードほどある目立ちはしないように思いますね。コンセプトを変えないことがいかに重要なのか、クレジットカードの券面から考えさせられました。
個人的には前の方が良かった
キャッシュレスが浸透して、非接触決済もますます広がっている今にあったリニュアールですね。
詳しい情報が裏面に移ったのもセキュリティ向上につながるので、時代背景を汲み取っていると思います。
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